こんにちは。とむ( @tomnblog )です。
NFTアートは話題だけど、デメリットもいっぱいあるんでしょ?
包み隠さず正直に教えて!
こんな疑問に答えます。
- NFTアートのメリット
- NFTアートのデメリット・問題点と課題
- NFT、買ってどうする?
流行りのNFTアートにもデメリットがあります。全体像がわかる記事にしました。
この記事を書いている私は、NFTに取り組んで半年。750倍でNFTを売却したこともあり、30万円以上の利益が出ています。
クリエイターさんを応援しながら売れるコツを調査、現在ジェネラティブNFT作成に挑戦中。
NFTアートに挑戦するうえで、NFTそのもののメリット・デメリットを理解することは大切なことですよね。
NFTアートは新しいジャンルなので、解決されていないデメリットは実は結構あります。
デメリットを理解してこそ、メリットがいきてきます。まずはNFTアートのデメリットを把握しましょう。
この記事では、NFTアートのメリットを解説した後、NFTアートのデメリットや買ってどうするのか?を解説します。
デメリットを理解して、不安要素を減らしてから活動を開始しましょう。
NFTとは?
NFTは、Non-Fungible Tokenの略です。「非代替性トークン」と呼ばれます。ブロックチェーン技術によって生み出される、唯一無二のデジタルデータのことを指します。
デジタルアートとの大きな違いは、『唯一性』です。データのやり取りが公開され、さらにデータ改ざんもできないため「ただ1つのデータ」が存在できます。
この特性を活かし、アートやゲームアイテムはもちろんのこと、会員権のような役割も果たします。
詳しくは、NFTとは?わかりやすく!でもちょっと詳しく解説します!の記事で解説していますので、併せてご確認くださいね。
NFTの利点・メリットは?
NFTアートのメリットってなんだ?
まずはデジタルアートをNFTにすることのメリットについてです。
NFTとは上述の通り、非代替え性、とって変わることができません。これにより、「唯一性」や「希少性」が担保できるようになりました。
模造品の流通防止という観点では大きなメリットがありますが、正直その点はまだ対策しきれません。実際にポケモンなどの日本のIPが海外で出品されています。
個人的には、アートが気軽に転売できる点もメリットと考えています。
アート作品の売買は、出品者、落札者にとってハードルが高いです。作品の状態、鑑定、集客、金銭授受など問題が山積みです。オークションとなれば尚更です。
気軽に販売や転売ができて、オークションもできる。転売のたびにアートの最初の出品者にもロイヤリティが入る。これは革命的なことではないでしょうか?
NFTアートは作るのはなんで?目的は何?
聞こえは悪いですが、収益性の高さがあげられます。
NFTアートを作成した作者は販売益だけでなく、二次流通(転売)時にロイヤリティを確保できます。
「好きだから買う!」人だけでなく、「儲かりそうだから買う!」人にもアプローチできるんですよね。後者は転売前提で購入してくれるので、クリエイターが製作して自身で売るのが最も効率が良いです。
もうひとつは、「NFTでアート作品を扱っている」というブランドです。
NFTアーティストという肩書きが得られることも、NFTアートに取り組むメリットといえます。
実際にNFT関連の知識やノウハウが必要になるので、近い将来の貴重な人材になるかもしれません。
NFTアートに投資するメリットは?
私は、「次世代の技術に早いうちから触れていられる」ことだと思います。
もちろん、なんとなくかったNFTが値上がりして爆益を得られることもあります。(実際私は数十万円を稼いでいます)
ですが、利益だけを求めても一時的に儲かるのが関の山です。
それよりも、NFTという技術がどうやって成り立っているのか、今はどんなメリットがあってこのジャンルが注目されているのかを見極めることに意味があります。
買って売るだけなら誰でもできます。なぜ買うのか、なぜ売るのかを考えながら取り組みましょう。
NFTアートの将来性ってどうなの?
NFTアートの将来性と今後の予想について、少し触れていきます。
NFTビジネスの可能性
NFTアートを扱うプラットフォームは去年から今年にかけて、急速に増えていっています。国内だけでも60種あります。参考
プラットフォーマーが増えてNFTアートの流通が活発になることで新たなビジネスが生まれてきています。
もちろんNFTコレクション運営やNFTアートの転売もそうですが、NFTをレンタルするサービスまで出てきています。所有者のみの特典を一時的に享受できる、ということですね。
事業者向けに専用のコントラクト(ブロックチェーン上のプログラム)を実装する会社も出てきたりと、NFTビジネスの可能性、伸びしろはかなりあると言えます。。
デジタル庁の設立
2021年9月にデジタル庁が設立しました。トップの河野デジタル大臣は、デジタル域にかなり強い興味関心を持ち、他よりも一歩踏み込んでいる政治家です。
web3に関して対談なども行っており、その中でNFTについても説明を受けています。参考
どこの政党が取り組んでいるかはともかく、こうした新しい技術を学び、国としての活用や人材育成を行う省庁ができたことはとても大きな進歩です。
今後、国が後押しする形で多くのweb3人材が育成され、公共サービスを担っていくことになります。NFT人材も、もちろん含まれることでしょう。
米国SECの裁判
アメリカの証券取引委員会であるSECは、仮想通貨のひとつであるリップルが証券法違反に当たるとして、2020年にリップル社を相手に提訴しました。参考
NFTアートを支える技術は良くも悪くも新しい技術です。
すでにある法律に触れることはないか、これからどんな法律を作っていくべきなのか。これらの議論は日々くりかえされているので、NFTアートの何かが大きく変わるときが必ずあります。注意して取り組んでいかないといけませんね。
NFTアートのデメリット・問題点と課題
NFTアートの最大のデメリットは「認知されておらず、参入障壁が高い」ことにあるでしょう。一般ウケしない、とも言えます。
もちろん問題点も課題も山積みです。一部を紹介します。
暗号資産で取引しなくてはいけない
現状、多くのNFTがOpenSeaなどの海外マーケットで取引されており、仮想通貨、特にイーサリアムを利用するのはほぼ必須となっています。
最近はHEXAなどのクレジットカード払いに対応したマーケットプレイスも出てきていますが、日本のサービスで日本のNFTを購入を得意としています。
やはりNFTアートの主戦場は海外、特にアメリカのOpenSeaなどです。しばらくは参入障壁が高いままでしょうね。(チャンスではありますね)
価格・手数料が変動する
NFTアート自身が価格変動するのはもちろんですが、主に日本円とイーサリアムのレートが大きく変動します。
これはイーサリアムが仮想通貨として価値が変動する(世界的な仮想通貨の価値変動)だけでなく、為替の影響による価格変動もあります。
円安ドル高と同じように、円安イーサリアム高、という状況が起こり得ます。
もちろん円建てでNFTを購入することも可能ですが、海外のアーティストから見れば安売りすることになるので普通に値上げされたりします。
NFTそのものや仕組みが、認知・普及していない
「昨日20万円もするNFTアートを買っちゃったんだよね〜」
これ、何も知らない人が聞いたら「この人、やばい…」って思いますよね。私なら思います。
現状NFTの技術や仕組み、NFTという単語そのものでさえも多くの人からは認知されていません。
さらに安い買い物ではないことが大半なので、家族や友人に話せば心配までされる始末です。*体験済みです。
実生活で共感を得ることは難しいです。
法整備が整っていない
日本だけでなく、各国で法整備が追いついていません。
NFTはどんな資産になりうるのかなどの税金や資産に関するもの、著作権の明示や肖像権の適用まであらゆる法律が定まっていません。
もちろん判例も少ないので、これから先の未来でなんらかの制約を受けることは必ずあるはずです。
国の動向にも注意していく必要があります。
詐欺や複製が横行している
法整備だけでなく、セキュリティ面にも問題があります。これは課題といった方が正しいかもしれません。
Twitterのダイレクトメールで専用サイトにアクセスさせ、ウォレットの権限を奪い、NFTを売却する事例が跡をたちません。
また、NFTマーケットプレイスを見れば分かりますが、既存IPのキャラクター(ピカ○ュウなんかよく見ます)の複製NFTも多いです。
これらは誰がみてもダメでしょ!となるのですが、現状で最も有効なのは自衛することです。詐欺体験サイトやウォレットを守るNFTなども提案されていますので、今後の動向を見ていく必要があります。
マネーロンダリングに使用される可能性がある
これはNFTだけでなく、暗号資産全般に言われることです。
不正に得たお金を仮想通貨やNFTに換えて追跡できなくする、資金洗浄というやつですね。
マネロンはこれらに限った話ではありません。現金などでも行われているので、NFTならではのデメリットではありません。
環境破壊につながる
結論、今はほとんど問題ありません。
ビットコインを始め、多くの暗号資産や仮想通貨はマイニング作業が必要です。専用のPCを使って高速で計算をするのですが、この時に多くの電力を消費していまた。
イーサリアムも同じでイーサリアムを利用するNFTの技術には多くの電力がかかっていました。そう、いました。
2022年9月、イーサリアムメインネットの大型アップグレード「マージ(The Merge)」で、イーサリアムのアルゴリズムが変わりました。
これにより、消費電力を大幅に削減することに成功しています。従来の99.95%削減というのですから、ものすごいアップデートです。
複製により著作権の侵害が起きることがある
クリエイターがデジタルデータをNFTにする前に、他社によってNFT化されてしまうことがあります。
NFTを所持しても著作権は作者にあります。肖像権も主張することができます。
このあたりの知識がないのか、わかっていて無視しているかは分かりませんが、既存のIPをNFTにして販売している人はかなり多いです。
NFTに興味がないクリエイターでも被害に遭う可能性があります。かなり大きな問題と言えるでしょうね。
NFTアートって、買ってどうするの?
NFTを買ってどうするのか?に対する答えはいくつかあります。以下の通りです。
- 自分だけのコレクションにする
- メタバース内でNFTアートを展示する
- PFPとして利用する
- メタバース内でアバターとして利用する
- WL(優先購入権)をゲットする
- 限定コミュニティに参加する
- NFTアートを貸し出して稼ぐ
- NFTアートを転売して稼ぐ
それぞれ詳しく解説します。
自分だけのコレクションにする
インフルエンサー鴨頭さんも「web3おじさん」というタグでNFTを買い集めています。
彼曰く、「ウォレットデザインでドヤる。」そうです。
NFTアートを集めて自分だけのコレクションを集める。好きな人には堪らない趣味なのではないでしょうか?
メタバース内でNFTアートを展示する
コレクションとして収集するだけではなく、集めたNFTをメタバース空間で展示して自分だけのNFT美術館を作ることもできます。
OnCyberというサービスを使えば、誰でも簡単に仮想通貨ウォレットのMETAMASKを接続してウォレット内のNFTアートを展示することができます。
自分だけの展示室を持てるのは新しいですね。リンクを転送すれば他人に公開することもできます。
PFPとして利用する
PFPとはプロフィールアイコンのこと。NFTアートはSNSなどのアイコンとして使用されています。
InstagrumやTwitterでは最近、NFT画像を設定すると一目でわかるようなアップデートが入りました。(Twitterの六角形アイコンですね)
「このNFTに賛同しているよ!」「これだけのNFTを買える財力があるよ!」など、色々なステータスを誇示できます。ファッションですね。
メタバース内でアバターとして利用する
NFTアートの中には3Dモデルも存在します。中には、メタバース空間でのアバターとして利用することを目的としたNFTアートもあります。
Clusterなどのスマホアプリでもメタバース空間は楽しむことができますので、自分だけのアバターを設定することができます。
WL(優先購入権)をゲットする
NFTアートの中には、WL(ホワイトリスト、有線購入権)が付与されるものがあります。
「このNFTを持っていれば、次回作は優先的に買えるよ〜」というものですね。
これはアート作品ではないNFTに多いかもしれません。
WLの付与はNFTのユーティリティとしては割とメジャーなものです。
限定コミュニティに参加する
NFT所有者のみ参加できるコミュニティ、というものが存在します。ここでより早く正確な情報を運営者から直接ゲットしたり、NFTのこれからについて提言することができたりします。
ほとんどがdiscordというソフトウェアで運営されており、厳密に言えば、サーバーへの参加だけは誰でもできるところがほとんどです。
そのdiscordの中で「ホルダー限定部屋」が作られることがあります。これはNFTを買った人だけの特権。
どんな得点が付与されるかは運営によって異なります。
NFTアートを貸し出して稼ぐ
NFTアートを貸し出すことも可能です。
RentaFiというサービスでは、NFTを貸し出して通貨を稼ぐことができます。もちろん、借りることも可能です。
NFTに付与されるユーティリティ(WLやコミュニティ参加権、限定販売など)が欲しい人は借りてみるのもありです。
ただし、このサービスはリリースされて日が浅く、まだ信頼できるサービスかどうかは判断できません。
こういうサービスが成熟してくれると嬉しいですよね!
NFTアートを転売して稼ぐ
最後になってしまいましたが、王道の稼ぎ方になります。
NFTアートを買って、購入額より高く売却する。これだけです。
一番多いのは安いmintイベントで購入し、即販売することです。ずるいようですが、株のIPOでも行われている取引になります。
最初の販売価格よりも値下がりしてしまう「mint割れ」という状態になることもあるので、事前の下調べはしっかりやりましょう。
まとめ
NFTアートのデメリットは?買ってどうするのか?を解説しました。
NFT関連の技術はまだ成熟の途中なので、問題点や課題点は山積みです。ですが、世界中の人が注目しているものなので、日進月歩の速度が凄まじく速いです。
安全なものしか選びたくない人には不向きですが、新しいものが好きな人、自分で新しい時代を作っていきたい人には最適のジャンルです。
メリットとデメリット、どちらも理解して、「NFTアートをかじっています〜」くらいに言えるようになれたらいいですね。